めだる外伝/ Lotus Deal Poker
夢見心地をひきだします
|
Lotus Deal Poker, Lotus 5 way, King Lotus とsigmaから世に送りだされたポーカーにはこの「Lotus」というコトバが用いられています。今回は、この「Lotus」にまつわるギリシャ神話を紹介することにしましょう。 ●ロータス 〜といって、「〜123」を思い浮かべる方もいらっしゃるかも知れません。思い起こせば、最初に触れた表計算ソフトウエアはLotus[*1]社の「Lotus 123」だったなぁ。。。そのLotusも実は語源は同じです。 「Lotus」を辞書で調べてみると、、、「ロートス(Lotos)=食べると家や故郷のことを忘れ、夢見心地になるという果実」と出ています。ロータス(あるいはロートス)自体は、神話上の植物ですが、その姿に似ているとことから、「ナツメの木」をいうこともあります。 もちろん「蓮(Indian lotus)」「スイレン(Egyptian lotus)」という意味もあります。a lotus rootで蓮根(れんこん)ですよね。 そしてその神話こそが、かの「トロイの木馬」で有名なホメロスの『オデュセイア』なのです[*2]。ロートスはそのオデュセイアの中に登場します。それにしても、「Lotus Deal Poker」とはうまい命名です。「(遊ぶと)家や故郷のことを忘れ、夢見心地になちゃうことを引き出す(Deal)、一回引き直し(Deal)ポーカー」とは。。。 ●オデュセウスの物語だから『オデュセイア』 『オデュセイア』は、ギリシアの王「オデュセウス」の物語という意味。著者はホメロスとされていて、『イリアス』とともに古典ギリシア文学の代表的作品なのです。著作の年代は紀元前8世紀ころとする説が一般的なようです。 あらすじは、、、 ギリシアの王「オデュセウス」がトロイ(ヤ)を征服のために遠征するものの、落城に手間取り苛立った彼は、あの有名な「トロイの木馬」作戦を考え付きます。自分達の乗ってきた船を材料にして巨大な木馬をつくり、その中に自分たちが入って、敵がそれを城内に引き入れたところで、木馬から躍り出て闇討ちにしようという作戦。う〜んいくらなんでても、トロイヤがこんな作戦にひっかかる筈がないんですけどねぇ。 実際にそれを見破ってトロイヤの王に進言しようとする預言者がいたのですけど、何故か海蛇に襲われて海に引きずり込まれてしまいます。実はこの海蛇は、海の神「ポセイドン」がオデュセウスを助けるために遣わした使者(へびだけど。。。)だったのです。 これ以外にもオデュセウスに気付かれないように、手助けをしていた神々ですが、彼はそれを自分の力だと驕(おご)り高ぶって、神々を見下してしまいます。それで神に反感を買ってしまった彼は、勝利の凱旋であるはずの帰路の航海にさまざまな試練を受けることとなるのです。(だいたい自分たちの船を壊してしまって木馬をつくっているんだし。。。) ●ロータスを食べるひとびと それでも10年(!)後、なんとか12隻もの船団でトロイを船出をしたオデュセイアですが、嵐に遭い各船6人を失ってしまいます。ようやっと「ロートパゴス人(=ロートスを食べる人, Lotophagoi)の国」に辿りつくも、島の偵察を部下に命令した彼が目にしたのは、故郷を忘れ夢見心地になっている部下の姿でした。ロートパゴスの人々は、彼の部下に「Lotus(=ロートス)[*3]」の実を食べさせたのです。部下たちは、ロートスの実を齧りながら「ここに住みつきたい、もう出ていきたくない」と泣き叫びます。 オデュセウスは、それでも無理矢理部下を船に乗せて、次なる地へと出帆します。この後、いろいろあって、物語りはまだまだ続くのですが。。。ナウシカ[*4]も出てきたり。。。 結局またまた10年後に、なんとか残り一隻で故郷に戻ってきたオデュセウスは、妻のまわりにたかっていた求婚者を射殺し、無事に家族と再開を果たしてハッピーエンド(なの?)というお話しです。 ●教訓 Lotus(=ロートス)は、やっぱり食べ過ぎはよくないようです。しかし、漂流するオデュセイアに対して、海の神ポセイドンは次のように語りかけています。 ――「私は欲しいのはおまえの命ではない。おまえに(人生の苦難や社会というものを)理解させたいだけだ。神々にとって人間など、塵芥(じんかい=ゴミ)に過ぎぬという事を・・」 そう、Lotusもなにもかも、なにかを悟るためには必要なのかも知れません。 Dealt RFあたりがでれば、きっと何か悟れるんでしょう。。。 |
|
[*1]Lotus Development Corpllationのこと。創始者のミッチェル ケイパーというアメリカ人が、超越瞑想に関して興味があったことからつけられたといわれています。 余談ですが、あの某M$社の「秀でる」というソフトウエアの開発時のコードネームは「オデュセウス」でした。ハイ、ロータスを食べるという意味ですね。もしかしてサミーのポーカーにもそんなコードは、、、つけられてませんよね。。。 [*2]多くの訳本が流通しています。例えば、松平 千秋訳「オデュッセイア」上下巻(700円,660円)、岩波文庫 また次のサイトは本文を執筆するにあたり、参考にしました。 古典ギリシア語事始http://home.highway.ne.jp/skondoh/ 「オデュセイア」に関する記述は、「納屋兼研究室」の中にあります。 [*3]もちろん、Lotusが意味することろは「女性の象徴」であり、ロートパゴスの国は「官能的な逸楽の国」の投影とされています。仏教でいう「(蓮の上に立つ)吉祥天女」も同じ。 そう考えると、「KING Lotus」というのもまたねぇ、、意味ありげ? それより、「Lotus 5 way」の方がスゴイな。。。 [*4]風の谷のナウシカではなくて、風の神のナウシカ。 |